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『へえ、旅行行くのか。』
その夜、オレはリビングで真哉さんとLINEでやり取りしていた。
夜神はただ今入浴中。
ちなみに夜神は毎晩のように一緒に風呂に入りたがるが、その度にオレは丁重にお断りしている。
一緒になんか入ったら、絶っっっっ対変なコトしてくるに決まってる。
『そうなんですよ。しかも2人とか心臓に悪すぎです…』
『でも諒のことだから、如月と絶対2人で行きたいだろうな。』
真哉さんが苦笑しているのが伝わってきそうな文面。
『多分、諒はずっと如月と旅行に行きたかったんじゃないか?』
『そうなんですかね…』
『思い出作り、ってワケじゃないが、諒はもっとお前と恋人らしいことしたいと思うぞ。』
『恋人…らしいこと…』
『ま、あくまでそう思うだけだが。でも諒はこっちが見てて恥ずかしくなるくらい、心底お前に惚れてるしな。』
うう…
真哉さんに言われると、とてつもなく恥ずかしい。
真哉さん、今絶対意地悪な顔してる。
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