1910人が本棚に入れています
本棚に追加
夜神は上半身裸のままオレの隣にどっかりと座った。
目の前にある引き締まった身体。
そんなつもりはないのに…嫌でも目が行ってしまう。
同棲して数ヶ月。
未だに慣れない…
「アキ。」
「なっ何?」
夜神の上半身に気を取られていたせいで、急に話しかけられて思わず声が裏返った。
…変に思われたよな、絶対…
けれどそんなオレの動揺に気づいていないのか、夜神は何事もなかったような顔で続けた。
「京都、どっか行きてぇトコとかあるか?」
「行きたいトコ?」
「ああ。伏見稲荷とか、有名どころ結構あるけど。」
「あ、そこ。前から行きたいと思ってたんだ。」
「へぇ…」
2人で話に花をさかせる。
なんか…恋人っぽい?
いや、恋人なんだけど。
2人で旅行行くのが、実は何気に楽しみだったり?
最初のコメントを投稿しよう!