平凡と不良の番外編！

おとなしくしてろよ

「…………だる…」

風邪を引いた。

今朝起きると異常に身体が重く、熱かった。

いつもと明らかに違う身体の調子に、流石に体調を崩したのだと自分で気づいた。

ここのところ、色んなことがあったからな…

あのふざけた名前の暴走族に絡まれて、大喧嘩して殴り合って、かなりボロボロになったから。

けれどだからと言ってバイトは休めないし、相当疲れが溜まっていたのかもしれない。

食欲もなく、水道水を飲んで布団に横になった。

…あ…アキにメールしねぇと。

何も言わずに休んだら心配するかもな。

そう考えて、ふと自分の思考に笑えてきた。

…するんだろうか、心配なんて。

最近のアキの俺への態度は、最初の比べて随分軟化してきたと思う。

それに…あの時。

『 …オレは、夜神の傍にいたいと思ってる。傍にいたいから、夜神がオレの知らない所で傷ついてるのは嫌だ｡ 』

確かに、そう言った。