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「アキ｡」
「ん？───！」
呼ばれて振り向いて…キスをされる。
不意討ちに驚くも、もう慣れっこなオレは、仕方なく目を閉じる。
仕方なく。そう、仕方なく、だ。
唇が重なっただけで頭の中が溶けそうになったとかでは、断じてない。
だんだん激しくなるキスに嫌な予感を募らせていると、案の定オレはソファーに押し倒された。
ふかふか、とまではいかなくもそれなりに弾力のあるソファーの座面が背中にあたる。
押し倒されても尚、夜神のキスは止まない。
ソファーと背中の間にするりと手が滑り込み、抱きしめられている体勢になった。
夜神は夢中になってオレの唇を貪っている。
やがて予想していた通り、夜神の熱い手がオレの着ているTシャツの中に滑り込んできた────……
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