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御守り物色(?)に夢中になっていると、不意に誰かと肩がぶつかった。
気の抜けた声で謝られ、思わずぶつかった相手を見る。
金髪ショートの女の子だ。
目は少し離れていてもわかりやすい茶色。
…なかなか可愛い。
「瑶子、どうした?」
金髪少女の後ろから、仲間らしき人達が2、3人現れた。
そのうちの1人が1歩前に出てくる。
「んーん。ちょっとぶつかっちゃって。」
瑶子と呼ばれた彼女は、困ったように笑って言った。
「どうせお前が余所見してたんだろ。お前は昔っから周りが見えなくなりやすいから。」
「うぅ…ごめんね?」
瑶子さんが再度オレに謝ってきた。
首を少し傾けて、やや上目遣いで。
か…可愛い。
これが女の武器ってヤツか?
「ていうか、君1人?」
瑶子さんに注意したその人が、今度はオレに視線を向けた。
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