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ちゃぷーん、と温泉に浸かる。
「う…うーーーーー……癒される…」
夜神は頭と身体をきちんと洗ってから浸かりに来るらしい。
てっきり『面倒だから全部温泉に浸かって済ませる！』とか言い出すと思ってた失礼なオレ。
「にしてもなぁ…」
あの夜神とこんなのほほんとした旅行に来れるなんて思わなかった。
オレと付き合い始めて暫くの頃は喧嘩ばっかりだったヤンキーが…今はどうだ。
まともな大学生になって、恋人(＝オレ)と楽しく旅行だぞ？
誰が想像できる？
人間変わるもんだな。
なんて1人で感傷に浸っていると。
「あれ？ 君…」
すぐ隣………本当にすぐ隣でちゃぷんという音がした。
オレは最初それに気づかず、ぼんやりとお湯に浸かっていたのだが、
「ねぇ、君だよ、君｡」
「───えっ？」
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