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肩をトントンと叩かれ、文字通り飛び上がる。
「クッ…そんな驚くこと?」
「えっ…」
声の主。
それは、昼間にも聞いたことがあるものだった。
そしてその顔も。
「あっ……あー…っと…」
「昼会ったばっかなのにもう忘れた?」
「いや、そうじゃなくて…」
顔は覚えてます。名前がわからないだけで。
「柊聖だよ。」
「あ、あぁ…」
柊聖さんは爽やかそのものの笑みをオレに向けた。
この人も絶対モテるんだろうな…
お湯に浸かっててわからないけど、筋肉が程よくついた広い肩が、この人の体つきの良さを物語っている。
「奇遇だな。まさか同じ旅館だったなんて。運命かな?」
「あー…ハハハ…」
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