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むくむくと沸き上がってきたのは怒り。
オレ、別に何もやましいことしてないよな?
ただ旅先で会った人と話してただけだよな?
なのになんでこんな態度を取られなきゃいけないんだ?
おかしくね?
「なぁ…夜神っ!」
とうとうオレは夜神の正面に回り込んだ。
夜神は相変わらず不機嫌そうな顔だ。
表情を変えることなく、無言でオレを見下ろしてきた。
夜神のこういう顔は何度も見てきたし今も正直怖いけど。
「お前が何に怒ってるかわからなくもないけど、オレに対してそういう態度なのは納得いかない!」
「………」
「お前のことほったらかして他の人と喋ってたのは、少し悪かったと思ってる。けど、それだけでそんな怒られるようなこと、オレしてない。」
言ってて泣きそうになってくる。
はっきりとは言ってないけれど…『オレってそんな信用ない?』
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