おとなしくしてろよ

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顔がニヤけるのを抑えられない。 好きな人に自分を優先してもらえることが、こんなにも嬉しいなんて。 もし来るとしても、てっきり学校が終わった後だと思っていたし、それか来ないとも思っていたから、尚更嬉しさを隠せない。 「…一応食べ物と飲み物はコンビニで買ってきたけど…何か作ろうか?」 アキが言った。 作ろうか?って。 アキが俺に? 「あ、嫌ならいーよ。食欲ないって言ってたもんな。」 …そんなワケない。 アキが俺の為にしてくれることを、嫌だとも迷惑だとも思わない。思うワケがない。 「嫌じゃねぇよ。ただ…多分、冷蔵庫あんまり物入ってねぇし。」 「そうなのか?」
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