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夜神は、布団に横になったままのオレの隣に座ると、買ってきたペットボトルのお茶をオレに渡した。
「身体ヘーキか?」
「なワケねーだろ。」
「…だよな。」
オレの即答に夜神が苦笑する。
夜神だけが悪いワケじゃないですけど。
オレだって途中から完全に理性ブッ飛んでましたけど。
オレとコイツの体力差は歴然としているのだ。
コイツがどれだけ足りないと思っても、それに応えなきゃいけないオレの身にもなってほしいものだ。
…ああ、だる。
不貞腐れて顔を背けるオレの頭を夜神の大きな手がゆっくりと撫でた。
「アーキ。」
「………」
「アキ。」
「…うるさい。」
「ハァ……ヤってる時のアンタは、最高に可愛いんだけどな。」
「なっ…変なこと言うなっ!」
思わず振り向いて反論してやる。
でも、相変わらず撫でてくる温かい手は振り払わない。
オレを見下ろし、甘く蕩けるような笑みを向ける恋人には、多分一生敵わない。
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