おとなしくしてろよ

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アキはスタスタとキッチンまで行くと、おもむろに冷蔵庫の扉を開けた。 …醤油とか以外、マジで何もねぇんだけどな。 「…ホントにないじゃん。食べ物。」 「だから言っただろ。」 呆れたように言われても。 自分で作るのがめんどくさくて、今までコンビニ弁当とかで済ませてきた。 時々、海翔たちが手作りの物を持ってきたりするけど。 アキは冷蔵庫を閉めると、思案顔になった。 「んー…今からスーパー行って食材買って…ってなると、1時間はかかるかな…」 「………」 え…マジで? そこまでしてくれる気なのか。 いや嬉しいけど。 他でもないアキが、俺の為に色々してくれんのはすげぇ嬉しいんだけど。
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