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『日に日にひどくなってくな、諒の独占欲っぷりは。』
スマホの向こうから聞こえる、苦笑混じりの声。
オレもつられて苦笑いが溢れた。
話し相手は、真哉さん。
旅行から帰ってきた次の日の夜。
友達へのお土産を整理しながら、オレは真哉さんにもお土産を渡す為に真哉さんに連絡を取った。
そして旅行先での一連の出来事を話したのだ。
真哉さんは『そういうことが起きそうな気はしてた。』と言った。
『お前たちは、本当に飽きないな。』
「どういう意味ですか?」
『見てて飽きない。色んなことが起こる。』
「他人事だと思って…」
『ハハ、悪い。』
その『色んなこと』の1つに、アナタも含まれてるんですけどね。
まぁ、高校生の時の話だから、今更蒸し返す気はないけど。
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