目に見える証

13/34
前へ
/220ページ
次へ
「…アキ。」 「ッ」 耳元にかかる声と息に、身体から力が抜けそうになる。 それをわかっている夜神は尚も続ける。 「アキ、シたい。」 「う…」 「アキはシたくない?」 「うるさいっ…」 ただでさえ心臓バクバクで身体中が疼く中で、そんな甘えるような声でそんなことを言われたら… 夜神と出会ったばかりの頃のオレなら、暴れんばかりに抵抗していたんだろう。 だけど今は。 先が欲しくなる。 「もう、っいいから………はやく…っ」 羞恥よりも、欲求が勝る。
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1910人が本棚に入れています
本棚に追加