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ギシ…と音がして、ソファーが沈む。
そして、
「…っ!」
耳の裏にかかる、温かい息。
柔らかい感触。
な…な…
「なにっ!?」
「だっ…!」
耐えられずに飛び起きた。
それから後頭部にきた衝撃。
犯人はわかっているけれど…
慌てて振り向くと、そこにはソファーに半分程体を乗せた体勢で、片手で顔を覆う夜神がいた。
「…ってぇ…」
「や…夜神…」
も…もしかしなくてもオレの頭が夜神の顔に直撃した?
夜神は顔を押さえたまま、声にならない呻きを漏らしている。
相当痛かったんだろう。
いやでも、オレのせいなの?
元はと言えば、夜神がオレに変なことをしてきたのが原因じゃ…
「…アキ。」
「は、はいっ」
「痛ぇんだけど?」
「ごめん…」
夜神がジト目でオレを睨んでくる。
「いや…ていうかそれ以前にお前、オレに何してたの。」
「別に? アンタが寝たフリなんかしてるからイタズラしてやろうと思っただけ。」
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