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家族と一緒に広島へ行っていた夜神が帰ってきて、遂にオレと夜神は一緒に暮らすことになった。
オレは大学2年、夜神も結局就職ではなく進学することにしたらしく、大学1年となっていた。
しかもオレと同じ大学。
今年の入学式から1ヶ月近く経っているのに、そんなこと欠片も知らなかった。
夜神は引っ越しやら何やらで多忙にしていたせいでなかなかオレに連絡ができなかったと言うが。
にしても、同じ大学ならキャンパス内でばったり出くわしてもおかしくないのに、全く気づかなかったオレって一体…
「いや、連絡しなかったのは俺だし、アキが自己嫌悪に陥る必要はねぇだろ。」
段ボールから掃除機を取り出しながら夜神が言った。
漸く越してきたアパートの一室で、オレと夜神は荷物の整理をしていた。
各々の実家から持ってきた小物や家具を、2人で部屋中に置いていく。
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