目に見える証

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「アキ、アレ見てみろ。」 「え、何────」 夜神が指差す先に何があるのか見ようとした瞬間、オレの視界は夜神の整った顔でいっぱいになる。 唇には柔らかい感触。 いつものような深いキスじゃなく、啄むような軽いキス。 優しく食むように重ねられるソレに、恥ずかしいやら幸せやら。 好きだな、と直感で思った。 そっと離れた夜神は、キスと同じくらい優しい笑みを浮かべていて。 ─────ああ、この男は、浮気なんかしない。 絶対、そんなことはしないと、不思議な程確信した。 車を走らせること1時間。 到着したのは、とある展望台。 眼下に広がる街並みや川、緑の木々に、オレは感嘆して言葉を失った。
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