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「まぁ…本音を言えば、未だにアンタは俺の気持ちを100%信じてくれてねぇんだとガッカリしたけどな?」
「う……スミマセン。」
「いーよ。冷静に考えりゃ、恋人が他の奴と仲良さげに歩いてたら誰だってモヤモヤするし。俺もアンタの立場だったら、苛つく。」
おずおずと隣を見上げた先には、変わらず優しく微笑む恋人。
もう何年も前から、この男はオレだけを好きだと言い続けてきた。
何があっても、オレだけを。
「俺もアンタも完璧じゃない。人間だからな。…それに、将来のことを考える上で、俺たちの関係に不安になるのもわからなくはない。」
「ん…」
「─────だから、証明する。ソレが杞憂だってことを、今から。」
「…え?」
「今日の本来の目的地。ほら、車乗れよ。」
「え…うん…?」
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