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…ああクソ。
せっかく、人が我慢してやってんのに。
なんでアンタはそう無防備なんだ。
気を許してくれるのはありがたいが、今の状況は俺が困る。
「うわ、さらさら。」
俺の髪を触りながら、アキが呟いた。
全神経が触れられている部分に集中する。
ただでさえ熱で熱いのに、更に体温が上昇する。
…抱きたい。
今すぐにでもアンタを抱きたい。
手を伸ばせば、触れられる距離にいるのに。
こんなにも近くにいるのに。
end.
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