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「───そういや、お前の学科聞いてなかったよな。」
2人でアパートに引っ越してきた日の、次の日の夜。
昨日と今日の2日かけて生活必需品を揃え、漸く2人で住むアパートの部屋の内装が完成し、その日の夜、オレと夜神は1つの部屋の1つの布団の上で横になっていた。
本当はオレと夜神それぞれの部屋はあるのだ。
めちゃくちゃ狭いけど。
でも夜神はオレと一緒の部屋で過ごしたいらしく、半ば無理矢理オレを自分の部屋に連れてきたのだ。
「俺?…法律学科。」
「へぇ……………えっ!?」
夜神がさらりと放った答えに、オレはスルーしそうになって気づいた。
法律学科…って。
「ほ…法学部の!?」
「それ以外何があんだよ。」
なんと。
まさかの法学部法律学科。
法学部と言えば、うちの大学で最も難関の学部。
噂に聞くところによれば、教授は一癖も二癖もある人ばかりで、授業も試験も複雑で単位を取るのもそう簡単にはいかない。
そもそも入試の段階でかなり狭き門らしい。
そんな法学部に、コイツが?
嘘だろ?
「………」
驚きすぎて何も言えない。
夜神って、実は超頭イイ?
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