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───頭を撫でられている感触がする。
フワフワと優しく髪に触れてくる。
何が触れているのかわからないけれど、気持ちいいからずっと触れていてほしい。
「──────アキ。」
不意に声がした。
オレの一番好きな声。
ゆるゆると瞼を開けると、オレのすぐ隣に誰かがいた。
「───!」
それが誰なのか認識するのに10秒ほどかかったけれど、誰か理解した瞬間、オレの頭は一気に覚醒した。
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