1910人が本棚に入れています
本棚に追加
/220ページ
できることなら、夜神に知られることなく穏便に解決したい。
でもそれでいいのか?
巻き込まれ型とは言え自分が絡んでるのに、自分の預かり知らぬところでいつの間にか事が解決していたら?
オレだったら、ものすごくもやもやする。…かも。
当事者の1人が恋人なら尚更。
「…アキ?」
「………」
「アキ。───おい、アキっ!」
「うおあっ!?」
間近で響いた大声に、驚いて飛び上がる。
我に返って顔を上げると、そこはオレたちが住むアパートの一室。
周りが見えなくなるくらい考え込んでいたらしい。
どんだけ悩んでんだオレは。
「アキ…マジで、何か悩んでんのか?」
最初のコメントを投稿しよう!