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「楽しみにしてる、だって! やだ、すごく緊張してきちゃった。」
半井さんがキャッキャと騒ぐ横で、オレはげんなりした。
夜神が楽しみにしてると言ったのは彼女ではなくオレとのご飯だ。
だからこそ罪悪感がハンパない。
夜神とご飯に行くのはオレではなく、半井さんだ。
オレとの約束と思わせておいて、実際行くのは半井さん。
完全に、騙している。
オレは夜神を裏切ろうとしている。
「………」
「………」
授業が終わり、半井さんは夜神との待ち合わせ場所にいた。
夜神と、半井さん。
…プラス、オレ。
結局、いきなり2人で会うのはハードルが高いと言う半井さんの希望で、オレも同伴することとなった。
…のだが。
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