同棲始めました。

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手に持っていたパソコンはいつの間にか夜神の手に移り、床に置かれていた。 そっと後頭部を抱えられ、引き寄せられる。 「ふ、んん…」 やんわりと口腔に入ってきた夜神を拒む理由は何一つない。 頭の芯が痺れるのを感じながら、オレは夜神の舌に自分のソレを絡ませた。 何度も角度を変えるたびに唇はほんの少し離れるのに、舌は絡め合ったまま。 気持ち良すぎて、どんどん頭がぼぅっとしてくる。 「───変わったな、アキ。」 やがて名残惜しげに唇を離し、夜神がそんなことを言ってきた。 じっ…とオレを凝視してくるその鋭い双眸を、オレはとろんとした意識の中見つめ返した。 「変わった…? オレが?」 「ああ。」 「どこが…」 「…キス、ますますエロくなった。」 「…はぃ?」
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