危険だらけのキャンパスライフ?

27/73

1910人が本棚に入れています
本棚に追加
/220ページ
「アキ。」 「───っ」 不意に夜神の声が近くなったと思ったら、夜神がオレのすぐ背後に立っていた。 トン、と夜神の手が洗面台に置かれた。 オレの背中と、夜神の胸板が触れる。 心臓が痛い。 ドキドキしすぎて、ものすごく痛い。 触れている部分が───熱い。 「アキ。こっち向けよ。」 「………」 振り向ける筈がない。 今振り向いたら、きっと、オレはすごく情けない顔を晒してしまう。 「アキ。」 強く肩を掴まれ、無理矢理後ろを向かされる。 驚いて見上げると、眼前には夜神の顔。 「───…っ」
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1910人が本棚に入れています
本棚に追加