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近づいてくる夜神の顔。
全てがスローモーションのように見えた。
あ。
キス、される。
───そう悟った瞬間、オレの手がそれを阻止した。
「………」
「………」
オレの両手が夜神の口を塞ぐ。
距離が何センチとかそんなの計りようもないけど、かなりギリギリのところで阻止できた。
…いや。
成功とか思ってる場合じゃないぞ、コレ。
「ご、めんっ」
短時間のうちに何回謝る気だ?オレは。
でも咄嗟に口を突いて出てきたのはそんな言葉で。
ああほら、やっぱり。
夜神の機嫌が更に急降下していくのがわかる。
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