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話し合うも何も…
「2日も帰ってこない上に、電話にすら出ないんだぞ。」
一応留守電は入れたけど…
夜神が聞いてくれてる保証もないし。
LINEは…既読スルーされたらマジで心折れそう。
「…これ、あくまで俺の個人的見解だからあんま当てにしないでほしいんだけど。」
真琴が静かに言った。
「夜神 諒のことは正直お前より知らないこと多いし、今回の話も客観的に聞いてれば傷ついたんだろうなーくらいにしか思わないワケよ。…でもさ、夜神が暁のこと溺愛してたのは高校の時見てて知ってるし、今回も傷つきはしただろうけど、だからって暁のこと嫌いになるとは思えないんだよ。」
「真琴…」
「うまく言えないけど……こーゆーことがあったからって破局するくらいなら、2年も男同士で遠恋なんてできないだろ。」
…こういう時、真琴がいてくれてよかったと思う。
オレを安心させる為の気休めなんかじゃなく、本当に真琴自身の見解だってわかるからこそ、今の真琴の言葉が染み込んでくる。
やっぱ持つべきは親友だよな。
「…ま、とりあえずお前が望むならいくらでも泊まってけばいいよ。俺は暁なら大歓迎。」
「真琴…お前が親友でよかった。」
「おー、感謝しろよ。」
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