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「夜神、とりあえず落ち着け。」
『…っ』
「悪いのは全部オレだから。」
『アキ…』
「夜神、今どこ? オレ、今から向かうから。」
…なんだか。
オレの方が年上みたいだな。
…いや、年上じゃん!現実!
夜神の方が身長高いしオレより大人っぽく見えるから忘れかけてたけど、オレ夜神より上じゃん。
でも、それだけ夜神に甘えてたってことだよな。
夜神という、傍にいて安心できる存在に甘えすぎて、忘れてた。
オレを殴ったぐらいで(ぐらいで、なんて片付けるのもアレだが)オロオロする夜神に、当たり前の事実を思い出す。
…てか、当たり前すぎるだろ。
『っ……アパートに、いる。』
その一言が、決定打。
真琴、ゴメン。
博物館より、コイツの方が大事だわ、オレ。
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