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急いでアパートに戻って、実感する。
───真琴の家や博物館から、結構距離あるんだな…
駅から全力疾走したから、今息切れヤバイ。
見上げると、自分と夜神の部屋の灯りがついている。
「───…」
心臓がドクドク言ってる。
夜神がいる。
どこにいるかもわからなかったのに、こんな、いとも簡単に再会が実現するなんて。
階段を上り、玄関の前に立つ。
…緊張する。
手汗すごい。
「……た…ただいま…」
そっと扉を開けた、その直後。
「───アキっ!?」
「っ!!」
びっ…くりした…
扉を開けると、そこには仁王立ちする夜神がいた。
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