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「言い訳にしかならないかもしれないけど……半井さん、あ、こないだの女の子。一応オレ断り続けてたんだけど、結構強引で。ことあるごとに夜神に会わせろって、聞かないんだよ｡」
「俺と付き合ってることは？」
「…言えなかった。言うべきだったんだろうけど、今のオレは、お前との関係をオープンにできるほど肝の据わった人間じゃない｡」
少しだけ、声が震える。
こんな情けない恋人、夜神は呆れるだろうか。
「…アンタの気持ちはわかる｡」
「え…」
「外国じゃねぇんだ。やっぱり変な目で見られちまうのは仕方ねぇよ。それに、後ろ指指されながら生きていきたくねぇだろ、アンタも俺も｡」
そっと身体を離され、オレは思わず夜神の顔を見上げる。
夜神は優しく微笑み、オレの頬を撫でた。
「元はと言えば俺が悪いんだ。アンタに普通じゃない恋愛させてんだから。いくらアンタが俺を好きでいてくれたって、堂々と公言できねぇのはつらいよな｡」
コツンと。
夜神の額がオレの額にぶつかる。
超至近距離にある夜神の顔には、相変わらず慣れない。
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