危険だらけのキャンパスライフ?

61/73
前へ
/220ページ
次へ
目の前を、火花が弾ける。 前後左右もわからず、ただ終わりの見えない感覚に翻弄される。 「あ───…」 「アキ。」 再び夜神の顔が視界いっぱいに現れた。 紅潮した頬。 優しく細められた切れ長の瞳が、愛おしげにオレを見つめる。 けれど─── 「お、まえ…」 徐々にクリアになる頭が、 “あること”に気付き始める。 もしか、して。 「の、飲ん…だ?」 いわゆる“口淫”をしていたワケで。 オレは出したワケで。 …いや、まさか、な… 「…汚すといけねぇからな。」 そう言って不敵に笑った夜神を見て、頭が沸騰しそうになる。 ───同時に、ゾクゾクした。
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1910人が本棚に入れています
本棚に追加