第4章 ハピネス

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車を20分ほど走らせると 駅前ということもあって賑やかだ。 店内に入りいつも回る順番は決まっているからそれ通りに辿ってみる。 どこにいるのかとあちこちを見渡しながら歩いていると、見覚えのある姿を見つけ駆け寄ろうとする、が。 「ママー!」 俺の横を通り過ぎ笑奈のだいぶ先にいるであろう母親に向かって走る子供の姿がなんとなく目にとまった。 小さい子供用のピンクのカゴを手に提げて、必死に走る多分3,4歳くらいの男の子だ。 しかし、たどたどしい子供の走り。 危なっかしく見入っていると、予想通りというかなんというか、笑奈のすぐ後ろでペタンとゆう音とともにその子は躓き転んでしまった。
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