1、プロローグ

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俺は普通じゃない。 限りなく普通の人々に紛れているけれど、普通じゃないんだ。 ただ、俺はその普通じゃないというそれを一生示す事は無いと思う。 小さい頃から周囲の事情を知っている大人に言われ続けてきたし、小学校、中学校、高校と祖父母の住む山奥に俺の意思は無視して放り込まれ、監視され続けたから。 それくらい俺の普通じゃないってことは大変な事で、俺はそれを嫌ってほど、理解している。
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