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そういえば……この子、さっき恋人って言ってたよな。やっぱり、付き合ってるんだ。 けど……何で恋人なのに、全然会ってないんだ? この子の口調からして、仁木が告白してきてから、大分経ってる感じだし……。 「まどか、だからあれは……」 「ゲームだった……って言いたいんでしょ? そんなの、とっくの昔に知ってますぅー! でも、悠ってばレベル高いイケメンなんだもん。騙されたって分かっても……諦めきれないわよ!」 「……まどか。俺は今、聖と話してるんだ。だから、悪いけど……」 ゲーム? また、この子も言ってるけど……どういう事? もし、さっきの信田と同じ事を指してるなら……テレビゲームとか、そういう類じゃないみたい。じゃあ……仁木が楽しんでたゲームって、一体……何? 「あら、お友達が居たの。悠の姿に隠れてたから、見えなかったわ。ごめんなさーい。……でも、悠にしては、いがーい。どういういきさつで知り合ったか、教えて欲しいわね」 オレの方をジッと見てきて、そんな質問を投げかけられてしまい……どう言っていいのか困ってしまった。 まさか、この子の前で素直に「告白されたんです」なんて、答えられるわけが無い。 「……あ、もしかして……ゲームを観戦するお友達?」 「へっ?」 また、ゲームって言った。一体、何なんだ? 「あら、知らない? 悠ね、ちょっと前に意地の悪いゲームしてたのよ」 訳が分らず……首を捻ると、まどかと呼ばれてる子が、含み笑いを浮かべながら話しだす。 「ゲーム?」 「そうそう、ゲーム。それがね……」 「まどか!」 さっきからずっと気になって仕方が無かった『ゲーム』。それがどんなものか知りたくて、その子の言葉に耳を傾けてた。 すると、機嫌が悪そうな仁木の声が聞えたけど……それよりも続きが気になって、まどかの言葉を聞く。
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