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その男はにやりとこちらを見ながら笑った。
「いい考えだと思わないか?西条」
「お前、まじでいってんの?」
男は俺と同じ人間なのに、普通ではない。
こいつの頭ん中を見てみたい。
いつもそう思う。まぁ見た目だけ見れば
すらっとした体型に、ざっと180はある身長に銀縁の眼鏡。俗にいうインテリ男子に見えるのだが。
「俺は真面目だぞ、西条。」
「ばっかじゃねーの?やめとけよ。寮、抜け出すとか。」
こいつは今、罪を犯そうとしている。
「絶対、ここから出るんだ。」
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