mystery file1

3/18
前へ
/18ページ
次へ
確かにこの寮での生活は、心地良いものではなかった。逃げたくなるのもわかる。いや、しかし逃げるほどのことなのだろうか? 「西条も、道連れだからな。」 「はっ?なんで俺も付き合うんだよ」 「ルームメイトだから」 「関係ないし、つか何で逃げたいの?」 「嫌になったからだ。この生活が」 急に男の顔は見たことないくらい真剣になった。 その顔を見ると、何も言えなかった。 ふと、男の目線が腕時計に向けられた。 「おい、食堂いくぞ。」 「おう。」 彼の意図がさっぱり理解できなかった。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加