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「それもそうだよなー」
時計を見ると、午後10時。深夜1時くらいなら監視の目をくぐり抜けて公園くらいいけるかな。
殺人予告は俺宛ではないし、1時間くらいなら。
「俺、やっぱ行くわ」
「気をつけてな。」
男は微笑んだ。
「珍しい、心配なんて」
また、こいつの無茶な提案に乗っかってしまった。
「そう言えば西条。心は決めたか?」
急に座っていた椅子から男は立ち上がった。
「何の」
「脱走の件だ」
「あぁ。」
俺には正直、寮から脱走する理由なんてない
何も身の回りに起きているわけじゃない…これから起きるのかもしれないけれど…
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