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すっかり男は寝入ってしまい、ゆっくりと寝息を立てていた。いつこいつは勉強してるのだろうかというくらいに寝るのが早い。まぁそのおかげで俺は自由にする時間が増えているのかもしれないが。
「じゃ、行ってくるから。」
絶対きこえていないだろう男に呟いた。
ゆっくりとドアを開けて外に出る。
足音をたてないように慎重に歩く。いつもなら自動販売機を利用する生徒がいるからある程度は普通に歩けるのだが、やっぱり今日は特別だ。
「こんな時に星を見に行くとか、大体俺がおかしいんだよな」
玄関は警備の人がいるので、いつものように食堂の裏口からこっそり外へ出た。
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