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ナオキはしばらくメンディーをじっと見つめていたが、不意に口許を緩めた。
『そうか…』
ふっと笑うナオキをよそにメンディーは他の四人から質問攻めにされていた。
『いつ会ったの?』
『どんな感じ?』
『えーーー!』
セカイだけが信じられないと声を上げる中、アランが我に返った。
『ちょっと、青柳さんのことで騒いでる場合じゃないでしょ』
『それもそうか』
メンディーは苦笑いを浮かべナオキに視線を移す。ナオキはその視線を受け止めた。
『結晶には亀裂が入っているから、その場所にこのナックルで力を加えれば…』
『お前は力に自信があるのだな?』
『はい』
ナオキの問いにメンディーは大きく頷いた。自信に満ちた彼の言葉にナオキは立ち上る。
『キングに進言しよう』
『お願いします』
メンディーはナオキに向かって頭を下げた。その後に続いて他の四人も深く頭を下げる。
『タカヒロ様を目覚めさせるのは勇者たちの役目。キングがそう申された。わたしはその言葉とお前たちを信じる』
ナオキはそう言うと部屋を後にした。
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