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それを見送ったメンディーはよろよろと崩れ落ちた。
『メンディー、どうしたの?』
アランが慌てて声をかけるとメンディーは天を仰いでいた。
『今になって緊張が…』
『おそっ!』
セカイが声を上げるがメンディーはソファーに両手をついていた。それを見たタイキがトーンを落とした声で呟く。
『そりゃ緊張しますよね。だってあの結晶に手を出すのってかなり勇気いることだし…』
『あ、そうか…』
『あの結晶がタカヒロさんの魔力そのものだとすれば、反対する人もいるかもしれないからね』
次々と出てくる不安な言葉。だがタカノリは明るい声で言った。
『でもナオキさんは俺たちを信じるって言ってくれたじゃん』
『うん』
皆ナオキの出て行った扉に目を向けると、誰が言うでもなく頭を下げていた。
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