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『これは?』
『ショウさんが作ったナックルという武器です。これを使えば力が分散されることなく一点に集中させることができるはず』
『つまり、それを使ってあの結晶を砕くと?』
メンディーはキングから目を逸らすことなく、強い眼差しを向けたまま大きく頷いた。
『いつそれをショウから渡された?』
『え?』
予想もしない質問にメンディーは面食らう。だが思考を巡らし、それを思い出す。
『確か、アキラさん達が戻る前日です』
その答えを聞いてキングは黙り込んだ。何も言わないキングにメンディーの不安が募る。
『ショウさんは僕のためにこれを作ったのかもしれないって言っていました。もしかしたら…』
慌てて言葉を並べるメンディーの様子にキングは優しい笑みを浮かべた。
『ダメだと言うつもりはない。ちょっとあることを思い出していただけなのだ』
キングの言葉にメンディーがホッとしたような表情を浮かべた。
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