第6章

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『予言はこのことをさしていたのか』 キングはぽつりと呟いた。テシ族の少女ジーナがもたらした予言。彼女は言っていた。 「タカヒロ様を目覚めさせるために必要な鍵は、すでに勇者の手の中にあるのです」 あの時、ナックルはすでに彼の手に渡っていた。彼女はそのことを予言で自分に伝えてくれていたのだ。 キングは確信していた。 もうすぐタカヒロが目を覚ますと… 『アツシ、タカヒロとあの結晶をこの王の間に運ばせよ。王たちにも召集をかけろ』 『御意』 アツシはキングの言葉に応え、深々と頭を下げた。
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