第6章

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数時間後、準備ができたとナオキが五人を呼びに部屋へやってきた。ナオキについて王の間に向かう五人。特にメンディーの表情は硬かった。彼が背負っているものはそれだけ大きい。そのことを誰よりも本人が自覚していた。 だがそんなメンディーの肩にタカノリが手を置いた。 『俺たちは信じてる。でもダメだったとしても、俺たちがどうするか考えるから』 『そうっすよ』 『メンディーは全力でやればいい』 『メンディーなら大丈夫』 歩きながら彼に声をかける四人。少しだけメンディーの頬も緩んでいた。 『うん。全力でいくよ』 ナオキが王の間の扉を開けると、玉座へと続く赤い絨毯の先に寝台が置かれ、そこにタカヒロが横たわっていた。絨毯のサイドには以前のように王たちが並んでいる。その最後尾にいたのはショウだった。 『ショウさん!』 メンディーが呼びかけるとショウは丁寧に頭を下げる。
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