第6章

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『どうして?』 『キングからお声が掛かったのです。自分の作った武器が役目を果たす様を見届けよと…』 『そうですか』 ショウはメンディーの手をぎゅっと握った。そして彼の瞳を見据えると自分の想いをぶつけた。 『メンディー様の力の限りに…』 『はい』 ショウの想いに応えるようにメンディーは力強く答えると、その手をぐっと握り返した。そんな二人を他の四人がチラチラと見つめている。その視線に気づいたショウはメンディーの手を離すと四人に向かって頭を下げた。 『お初にお目にかかります。勇者様方にお目見えできることは、このうえない誉にございます』 四人は何かを言いたげだが、言葉にはならなかった。そんな彼らの様子にナオキが声を掛けた。 『皆様、キングがお待ちです』 我に返ったように五人は視線を玉座に向けると、ゆっくりと歩みを進めた。最初の謁見の時と同じく王たちの視線が集まっているのを感じながら… キングはタカヒロの眠る寝台の横に立っていた。彼の頬に手を当て、優しい微笑みを浮かべている。
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