第1章

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『まさか』 『どうしたんですか?』 アツシはバルコニーに駆け寄ると眼下に広がる世界を見渡した。アツシの後に続いてバルコニーに出たメンディーは自分の見ている景色に呆然とする。 眼下には見渡す限りの広大な自然が広がり、空との境界線の山並から輝く太陽が昇って行く。 『ここはどこなんだ…』 ぽつりと言葉を漏らしたメンディーにアツシが視線を送った。 『お前は異世界の者か?だから太陽が…』 『え?』 今の状況を理解できていないメンディーにアツシの言葉が理解できるはずがない。ただ茫然としているメンディーの手首を掴んだアツシはつかつかと歩みを進める。 『あ、あの?』 『黙ってついて来い』 『はい!』 叱責のような言葉にメンディーはそう答えることしかできなかった。
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