第1章

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  ドアを開いたその瞬間、目の前の光景に僕は思わず息をのんだ。   何も無い。   ほんの数時間前まではそこに在ったはずの物が、見事に何も無い。   玄関、ダイニング、その奥に見える和室。 この空間に生活感は微塵も感じられなかった。  
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