2章 初トラベル

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ピピピッ ん…朝? 「あれ…私、蒼さんのところでコーヒー飲んで、それから…」 夢…だったのかな… ベッドから起き上がるといつもと違う部屋に違和感を感じる ここ私の住んでた部屋じゃない…実家だ… 目覚めた場所は一人暮らしで使っていた部屋でなく、まだ実家に住んでた頃の部屋だった。 部屋の鏡を恐る恐る覗くとそこに写るのは高校時代の私 てゆうか若いな!こうみると! て、ことは戻ったってことだよね…? 部屋から出てゆっくりと階段を降りていく そして、私はリビングのドアを開いた。 「あ、早紀おはよう!早くごはん食べちゃいなさい!」 「おっお母さん!」 そこにいたのは私のいた時間よりも少しだけ若い両親だった。 「お母さん…若くなったね…」 思わずそう呟くとお母さんは目を丸くして 「早紀、急にどうしたの。おかしな子ね~」 と言われてしまった。だってびっくりしたんだもん。 「早紀、お母さんが綺麗なのはいつものことだよ」 とお父さんがコーヒーを飲みながら言う 「もぉ~お父さんったらぁ」 あぁ、こうゆうところは昔も今も変わらないらしい。 イスに座り、用意された朝食を食べているとバタバタと音が聞こえた。 「うっわ!母さん起こしてよ!」 ドアを開けて入ってきたのは弟の守(まもる)だった。 この頃の守は中2だっけ… 「起こしたわよー起きなかったのは守じゃないの」 そういえば、守って昔から朝なかなかおきないんだよね 「…懐かしいなぁ」 ボソッとつぶやくと聞こえていたらしく 「は?ねぇちゃん何言ってんの?」 と不思議な顔されてしまった。 こんな生意気だけどいずれ法学部卒業して弁護士になるんだよね~ 家族そろって食べる朝食は懐かしく、何だか不思議な感じだった。
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