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ピピピッ
ん…朝?
「あれ…私、蒼さんのところでコーヒー飲んで、それから…」
夢…だったのかな…
ベッドから起き上がるといつもと違う部屋に違和感を感じる
ここ私の住んでた部屋じゃない…実家だ…
目覚めた場所は一人暮らしで使っていた部屋でなく、まだ実家に住んでた頃の部屋だった。
部屋の鏡を恐る恐る覗くとそこに写るのは高校時代の私
てゆうか若いな!こうみると!
て、ことは戻ったってことだよね…?
部屋から出てゆっくりと階段を降りていく
そして、私はリビングのドアを開いた。
「あ、早紀おはよう!早くごはん食べちゃいなさい!」
「おっお母さん!」
そこにいたのは私のいた時間よりも少しだけ若い両親だった。
「お母さん…若くなったね…」
思わずそう呟くとお母さんは目を丸くして
「早紀、急にどうしたの。おかしな子ね~」
と言われてしまった。だってびっくりしたんだもん。
「早紀、お母さんが綺麗なのはいつものことだよ」
とお父さんがコーヒーを飲みながら言う
「もぉ~お父さんったらぁ」
あぁ、こうゆうところは昔も今も変わらないらしい。
イスに座り、用意された朝食を食べているとバタバタと音が聞こえた。
「うっわ!母さん起こしてよ!」
ドアを開けて入ってきたのは弟の守(まもる)だった。
この頃の守は中2だっけ…
「起こしたわよー起きなかったのは守じゃないの」
そういえば、守って昔から朝なかなかおきないんだよね
「…懐かしいなぁ」
ボソッとつぶやくと聞こえていたらしく
「は?ねぇちゃん何言ってんの?」
と不思議な顔されてしまった。
こんな生意気だけどいずれ法学部卒業して弁護士になるんだよね~
家族そろって食べる朝食は懐かしく、何だか不思議な感じだった。
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