第1章

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呼び止められて、振り返るとそこには……、 返り血で真っ赤に染まって包丁を握りしめる彼女がいた。 色々と思うことはあるのだが、嘘をついたことや、浮気をしたことなど……。 弁解の言葉は、限りなく頭をかすめるのだが、そんな時間は僕に残されていなかった。 彼女は胸や腹でなく、迷いなく僕の脳天に包丁を突き刺した。 物語は始まることなく、僕の命は終える。 皆さん、さようなら……。 了
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