倫ではないということ

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それから俺は、何かにとりつかれたようにパソコンに向かう。 ネットで検索する指が止まらない。 「丸田山」 「丸田山清美」 「丸田山清美 ブログ」 「デカミ」 「○○中学校 デカミ 清美」 同級生だろうか? あのSNSにも「これデカミじゃね?」とか「デカミ綺麗になったな」とか。 同じことを考えている呟きがあった。 他にも調べると、清美は18歳で上京し、大学を出たあと介護職をしていた。 33の頃、街中でスカウトされて芸能界に入ったらしい。 俺にふられてから自信をなくしてしまったのか、過去の男性とのお付き合いの噂は全くない様子。 老若男女問わず心優しいその姿は、まさしく「清らかで美しい」「嫁にしたい」と清美のファンは多い。 俺も彼女を知れば知るほど、画像検索をすればするほど、彼女の魅力に吸い込まれていく。 彼女が、この女性が俺を好きになってくれたんだ。 俺の人生初の告白された相手なんだ。 丸田山清美のブログには、ファンレターの宛先も書いてあった。 ファンレター…か。 そして俺は思ってしまったんだ。 これからまた、彼女の愛を復活させることはできるんじゃないだろうか? またあの時に戻れるんじゃないだろうか。 次は俺から告白したら、彼女はなんと答えるだろうか。
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