2月

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【セトF2】 ギルドには無事生還できたようです。 だがしかし、そこには修羅が待っていました。 ***** 「で、どうしてそこまでボロボロになって帰ってくるのかな。無理するなって言われてたよね2人ともさぁ」 隠しきれない怒気を含んだ声が、ギルド“勇気の翼”の建物の一室から聞こえてくる。 ぐるぐるにまかれた包帯、ベッドの傍らに正座させられたナツメとカル。 どうにか帰り着いた彼らを出迎えたのは、焦るセツと笑顔のオグラだった。 「お、オグラくん。ナツメもカルも大けがしてるんだから、ほどほどに――」 「したいさ、僕も。でも、それじゃ、また無茶するでしょ2人とも。これで何回目だっけ?」 「……えっと、もう、両手で数えられないくらいには……うん。」 頼みのセツも口を閉ざす。 必要最低限の回復魔法はかけられているが、続きは説教が終わった後。 「だって、あそこで動いてなかったら絶対に――」 「言い訳しない」 「まだ、何か企んでた、みたいだっ――」 「カルくんも! 人にどれだけ心配をかけたのか、ちゃんと理解してる?」 口を尖らせたナツメと、視線を彷徨わせるカルへ、父直伝の“それはそれはいい笑顔”を向ける。 殆ど同時に2人の肩が跳ね、落ちたのは沈黙。 自業自得なのかもしれない、そう思い始めたセツを横目に、オグラは深い深いため息をついた。 説教はまだ、終わらない。 END
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