幸せの扉

2/10
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
ある山のすそ野に、お母さんと二人暮らしのおんなのこがいました。名前は、みどりちゃんです。 みどりちゃんのお父さんは、今は、お仕事でここにはいません。 お父さんがいなくて寂しいけど、みどりちゃんは、毎日元気に過ごしています。 みどりちゃんには、仲のいいお友達がいます。子豚のプーちゃんと猫のニャースケ、犬のりんちゃん達です。 いつも三匹と一緒に遊んでいます。そのおかげ でお父さんのいない淋しさも何処かへ飛んで行ってしまいます。 ある日、山の小川で遊んでいると、プーちゃんが、まん丸い赤い扉を見つけました。 「みどりちゃん、ここに、まん丸い赤い扉があるよ。」プーちゃんの声に、みどりちゃんが近づいてきます。 「あー本当だあ。プーちゃんまん丸だね。アレー何か書いてあるよ。え~と、この扉の向こうには、赤いものがあるよ。だって入ってみようか。」 「うん。そうだね。入ってみようよ。何があるのか見て見たいな。」と、三匹が言うと みどりちゃんは、赤い扉のノブに手をかけて、そっと開けてみました。 すると、そこには、赤い世界が広がっていました。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!